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第15回 世界各国のオリーブオイルをテイスティング


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  第11回〜15回

第15回 世界各国のオリーブオイルをテイスティング

第14回 暖冬とオリーブ

第13回 2006年オリーブの収穫始まる

第12回 オリーブの品種いろいろ〜知られざるオリーブ大国 トルコ編

第11回 オリーブの品種いろいろ〜世界の二大生産地スペイン・イタリア編

  第6回〜10回

  第1回〜5回

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鈴木俊久のオリーブオイル講座

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第15回 世界各国のオリーブオイルをテイスティング

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イタリアからの招待状

少し前の話になりますが、2006年の年明けにイタリアから一通のE−メールが届きました。何だろう?と思いつつ、よくよく読んでみるとオーガニック・エキストラバージンオリーブオイルの国際コンクール「Premio BIOL」の審査員としての招待状だったのです。一度にたくさんの、しかも世界各国のオリーブオイルをテイスティングできる素晴らしいチャンス!!招待を断る理由は何もありません!!喜びを噛みしめつつ、「謹んで審査員をお引き受けします」と返信しました。そうして2006年4月にプーリア州のアンドリア市で開催された第11回大会、昨年4月にエーゲ海クルーズの大型客船で行われた第12回大会と続けて「Premio BIOL」に参加し、3度目の招待となる今年もプーリア州モノポリー市に向けて4月21日に旅立ちました。

審査風景(Premio BIOL 2008)
▲ 審査風景(Premio BIOL 2008)
毎年、世界各国から約250点のオリーブオイルの応募があります。
香り、味、味と香りのバランスを評価し専用の用紙に書き込んでいきます。

   

州をあげてのコンクール開催

コンクールの開催にあたり、毎年、記者発表会や歓迎式典、セミナー開催、特産品展示会などコンテスト中に企画されているイベントは盛りだくさんです。イタリア南部のプーリア州はイタリア最大のオリーブオイル生産地であるだけでなく、野菜や果実など農業が盛んな地域であり、プーリア州や各市もこのオーガニックの一大イベントのバックアップに大変熱心です。審査員で唯一の日本人である私に対してマスコミは強い興味を示し、テレビや新聞、雑誌などの取材攻勢にさらされながらも、本来の目的のオリーブオイル・テイスティングを十分に堪能しました。

   
鈴木俊久
鈴木俊久 プロフィール

2002年11月に日本ではじめて国際オリーブオイル協会(International Olive OilCouncil:IOOC)からオリーブ・オイル・テイスティング・パネルのカンパニーパネルとして認定を受けた。国際オリーブオイル協会とは、スペイン・マドリッドに本部を置き、 国際取引基準の策定、技術協力、生産プロセスの改善、品質の保護・改善、知識普及、モニター調査、国際協力体制の強化などを実施している団体。加盟国は、イタリア、スペイン、ギリシャ等のEU諸国の他、アルジェリア、クロアチア、エジプト、イスラエル、ヨルダン、レバノン、リビア、シリア、チュニジア、イラン、モロッコ、セルビア-モンテネグロの国々。

   
イタリアで代表的なグルメ情報誌の「Gambero Rosso」(2007.12) で紹介
▲ イタリアで代表的なグルメ情報誌の
「Gambero Rosso」(2007.12) で紹介
さて、13回目の開催となる今大会に招待された審査員は、イタリア、スペイン、ギリシア、フランス、チュニジア、ドイツ、アメリカそして日本から25名ほどです。コンテスト参加の主目的はオリーブオイルの審査(テイスティング)にあるのですが、実はこの世界各国から参加したテイスターたちと交流することも素晴らしい経験です。
ラテン系の審査員が多いため(!?)パーティーは、乾杯と歌にダンスが深夜まで延々と続きます。無論、昼間は各国を代表するテイスターたちと、それぞれのオリーブオイルの評価結果について議論したり、いろいろとオリーブ関連の情報を交換したり、そして自国のオリーブオイルの自慢話を聞かされるのです。
   
 

チリ産オリーブオイルとの出会い

このコンクールに初参加した2006年、審査の休憩時にイタリア人のある審査員と雑談していた時のことですが、「実は去年の優勝品はチリ産で、しかもあれがオーガニックとは信じられないものだった!」という話があったのです。オーガニック栽培だと必ずよい農作物ができると思われがちですが、果実であるオリーブはむしろ栽培に農薬や肥料を用いたほうが、圧倒的に風味のよいオリーブを作りやすいのです。また、審査は製品名や生産国を隠して行いますので、評価をしている時にはどこで作られたオリーブか判りません。
その話は私にも強烈な印象となって残っていたのですが、その翌年、偶然にもそのオリーブオイルを味わうことができたのです。その風味は非常に素晴らしいものでしたが、よい意味で何となく変わっています。オリーブオイルの名産品、トスカーナ産によく似ているけれどが、どこかが、何かが違う個性的な風味、これは?
その理由はチリのユニークなオリーブオイル生産の考え方にありました。チリでは、チリワインと同様、風味や品質を優先して世界中から風味に定評のあるオリーブ品種を集めて栽培を始めていたのです。トスカーナ地方のフラントーイオ、レッチーノ、プーリア州のコラティーナ、カタルーニャ地方のアルベキーナとオリーブオイルのブレンダーなら是非一度はやってみたい夢の配合が現実に行われていたという訳です。
しかも南半球のチリは季節が北半球とは逆ですから、4月頃からオリーブの収穫が始まります。まさに今が初摘みの時期です。「夏に味わうチリ産の初摘みオリーブオイル」オリーブオイル好きの方なら是非とも食していただきたいですね。


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