保護指定地域表示(IGP)の認証を得ているボスコ・トスカーナのようにトスカーナ原産のオリーブオイルによく使われる「モライオーロ」は、辛みや苦みのある強い風味が特徴で、豆料理や肉料理との相性が抜群。またプーリア州の代表的品種の「オリアローラ・バレーセ」は、プーリア州都・バーリの北部、ビトント近辺でこの品種の特に良質なオイルが生産されています。トスカーナの品種に比べるとやや熟度の進んだ状態で収穫されることが多く、いかにもオリーブらしい風味でありながら同時にドルチェ(dolce)と表現される、ほのかに甘い味わいを醸し出します。またインペリアなどのリグーリア州海岸沿いの傾斜地でよく見かける代表品種「タジャスカ」は、非常に穏やかな味わいで、地元で水揚げされる魚介類料理によくマッチします。また、シチリアの品種「ビアンコリッラ」や「ノッチェラーラ」からは特徴的な香り立ちと素朴な味わいの良質なオリーブオイルが得られます。
最近、日本では料理の地方色がだいぶ薄れてしまいましたが、イタリアではまだまだ郷土料理の性格が強く残っています。ですから食材や料理との相性から地元のオイルへの愛着が強いのです。こだわったリストランテでは料理に合わせてその料理の地域のオリーブオイルを使っていますね!
▲ イタリア プーリア州 アドリア海まで続くオリーブ畑
■イタリア一口メモ
2005年12月、南部バジリカータ州の「マテーラの洞窟住居」というユネスコの世界遺産を訪ねることができました。ここは決して交通の便の良いところではないのですが、日本人観光客の姿を結構多く見かけ、さらには遺跡の中ではカセットテープで日本語の解説を聞くこともでき、改めて日本人ツーリストのバイタリティーに驚かされました。
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