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テイスティング

100%ナチュラルなオリーブオイル 

第6回 TOSCANOエキストラバージンオイルが生まれるまで


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  第11回〜15回

  第6回〜10回

第10回 オリーブ収穫を巡る興味深い話

第9回 オリーブ収穫におけるさまざまな工夫

第8回 オリーブオイルのヌーボー「ピエトラ・コロンビナ」の魅力

第7回 生産者の顔が見える?TOSCANOエキストラバージンオリーブオイル

第6回 TOSCANOエキストラバージンオイルが生まれるまで

  第1回〜5回

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鈴木俊久のオリーブオイル講座

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第6回 TOSCANOエキストラバージンオイルが
生まれるまで

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洗練された食文化が根づくトスカーナ

「TOSCANOエキストラバージンオイル」のふるさととして知られるイタリア・トスカーナ州は、首都・ローマの北西に位置しており、ルネサンス発祥の地であるフィレンツェを州都としています。フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の教会)」や「ウフィツィ美術館」を訪れた方も多いと思いますが、最近では、中田英寿選手の所属するサッカークラブチーム「フィオレンティーナ」の本拠地としても有名ですよね。トスカーナ州の夏はイタリア南部ほど暑くなりすぎず、冬は北部ほど寒くならないというイタリアの中でも比較的穏やかな気候です。

トスカーナはフィレンツェを中心に経済や芸術の一大集積地として長らく発展してきたため、非常に洗練された文化が根づいています。それは食文化にも反映されており、少量でも本当においしいものを食べようという意識が強いですね。食材をおいしく味わうための手間を掛けた調理法が発達している一方、イタリアでは珍しく生野菜をオリーブオイルにディップして味わうなど、食材の良さをそのまま生かした食べ方もよくします。あ、そういえばフィレンツェには世界で最も有名なレストランのひとつ、「サバティーニ・ディ・フィレンツェ」がありますよね。

 

オリーブオイルの産地として発展したわけ

オリーブオイルの産地として世界に名をはせ、古くは紀元前7世紀までオリーブ栽培の歴史をさかのぼることできるトスカーナですが、実はイタリア全体のオリーブオイル生産に占める割合は、1割にも満たないと言われています。トスカーナは丘陵地が多いため、大規模なオリーブ畑を設けることができず、気候的にも常に太陽の光が燦々と降り注ぐ南部に比べて栽培に適した環境とは言えないからです。
   
鈴木俊久
鈴木俊久 プロフィール

2002年11月に日本ではじめて国際オリーブオイル協会(International Olive OilCouncil:IOOC)からオリーブ・オイル・テイスティング・パネルのカンパニーパネルとして認定を受けた。国際オリーブオイル協会とは、スペイン・マドリッドに本部を置き、 国際取引基準の策定、技術協力、生産プロセスの改善、品質の保護・改善、知識普及、モニター調査、国際協力体制の強化などを実施している団体。加盟国は、イタリア、スペイン、ギリシャ等のEU諸国の他、アルジェリア、クロアチア、エジプト、イスラエル、ヨルダン、レバノン、リビア、シリア、チュニジア、イラン、モロッコ、セルビア-モンテネグロの国々。

それでも良質なオリーブオイルの産地として発展したのは、洗練された食文化を背景に、決して広いとは言えないオリーブ畑をきちんと管理し、丁寧にオリーブオイルをつくって味わう意識があったからだと思います。1980年代半ばにトスカーナを襲った大寒波はオリーブの樹にも大打撃を与えましたが、地中に深く根を張った樹齢の高いオリーブの木はこの寒波を乗り越え、今も実を付け続けています。イタリア各地ともオリーブの木は大切にされていますが、トスカーナ州は特にその傾向が強いですね。

 

トスカーナの恵みを生かした「TOSCANOエキストラバージンオイル」

TOSCANOエキストラバージンオイル今春発売された「TOSCANOエキストラバージンオイル」は、そのトスカーナの大地で丹精を込めて育てられたオリーブの実を、完熟前の"若い"段階でいち早く収穫し、24時間以内に搾油することでつくられています。そのため、オイルでありながら油っぽいところがなく、若いオリーブの実だけが醸し出すことができる青々としたフルーティな風味を実現しているのです。さらに、この地方で生育されている代表的なオリーブ品種の「フラントイオ種」、「モライオロ種」はいずれも比較的ピリッとした辛みが強く、やや苦味も合わせて持った強い味が特徴です。冷たい料理だけでなく温かい料理にもTOSCANOオリーブオイルを仕上げに使ってみてください。

オリーブオイルが本当の調味料であることをきっと実感できます。

 

オリーブの収穫の基本は手作業

 
イメージ画像 さて、バージンオイルの最高級として位置づけられる「TOSCANOエキストラバージンオイル」の製造は、完熟前のオリーブの実を"早摘み"するところから始まります。実はこの"早摘み"は収穫の手間に大きな影響を及ぼします。なぜなら完熟した実であれば、木や枝をゆすってやるだけで実をバラバラと木から落とすことができますが、未完熟の場合そのようにはいかず、必然的に人手を掛ける作業が求められるのです。しかも、トスカーナではオリーブ畑の多くが丘陵地帯に位置するため、物理的に収穫機械を持ち込むことが難しい場合が多いのです。トスカーナオリーブオイルの風味へのこだわりは、収穫に大変手間が掛かるため必然的に高価なエキストラバージンオイルになってしまうのです。

オリーブの実は、枝から切り離されたときから、徐々に酸化が始まります。EUの基準ではエキストラバージンオイルとして認められるのは、酸度が0.8%以下のオイルのみですが、IGPの認証を受ける「TOSCANOエキストラバージンオリーブオイル」は酸度0.6以下という更に厳しい基準をクリアしなければなりません。従って、酸化の進行を抑えるためにも実の収穫から24時間以内の搾油を徹底しているのです。

 

搾油、瓶詰めにもこだわりがいっぱい


搾油工場に持ち込まれたオリーブの実は、精選、粗砕工程を経てペースト状となり、その後、ペーストを攪拌することで全体の風味を整え、続いて遠心分離で果汁と搾りかすの部分に分けます。再度、遠心分離を行い、比重差を利用してジュース分のうち油だけを分離し、エキストラバージンオイルを得ることが出来ます。搾油後のオリーブオイルの保管についても細心の注意が払われており、貴重なエキストラバージンオイルは、現在、酸化の進行を防ぐため光や酸素を遮断できる衛生的なステンレス製タンクに保管するのが一般的です。

ボトルにもこだわりがあります。「TOSCANOエキストラバージンオイル」は、そのエメラルドグリーンの色調も魅力の一つですが、光に弱いという性質をもっています。そのため、あえて中身の見えない遮光性の高い濃緑色のガラスのマラスカボトルを採用しているのです。

 
  次回は  
次回は、TOSCANOエキストラバージンオリーブオイルのトレーサビリティ情報をお届けします!
 


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